| ・ |
温家宝首相が強調して指摘したように、“人民元相場改革は中国の主権であり、どの国も自国の国情に適合する為替相場制度と為替相場水準を選ぶ権利が完全にある。われわれは市場経済の規律にのっとるが、外界の圧力には屈しない。” |
| ・ |
現行の人民元為替相場形成メカニズムに改革を行なうことは、中国政府の既定方針である。その目的は、国内経済発展の必要に適応させるためであり、外国人におもねるためではない。 |
| 問題一:切り上げの要求をどのように見るか |
| ・ |
国際的に人民元切り上げの世論が強烈なのを分析すると、一つの重要な理由は、人民元切り上げが米国の巨額の経常勘定の赤字を減少させることが出来、世界経済の不均衡を緩和するということである。冷静かつ公平に論じれば、この理由は根拠がない。 |
| ・ |
目下、世界経済に出現した不均衡現象は、主要な原因は各国の貯蓄水準に差が大きく、とりわけ米国の財政赤字が多すぎ、国民貯蓄がかなり低いことによるものである。中国の対外貿易は近年らい、増加がかなり速いが、総規模は世界の6%に過ぎず、世界経済の不均衡を作ることは根本的に不可能である。 |
| ・ |
中国は日本、韓国、アセアン等に対して、貿易は赤字である。その上、米国やEUに対して黒字なのは、その原因の大きな部分は中国に対する輸出商品の制限である。 |
| ・ |
中国の労働力コストがかなり低いとの非難については、人民元相場をどのように調整しようとも、改めることが出来ない現状である。中国の労働力は米国の4倍あまりで、中国の平均賃金は米国の3%以下である。 |
| 問題二:現行の為替相場をどのように見るか |
| ・ |
中国の外為改革の歴史を回顧すると、経済市場化程度が絶えず高まることで、人民元為替相場メカニズムは確かに改善すべきところがある。 |
| ・ |
金融専門家はみな次のことを認めている。すなわち、現行の為替相場制度と中国の経済発展段階、金融管理監督水準と企業が耐え切れる能力は互いに適応しており、対外貿易と投資の迅速な発展を促進し、国内経済建設を支持した。更に重要なのは、外貨金融危機の衝撃を有効に防いだ。 |
| ・ |
同時に、これらの専門家は次のことを否認しない。すなわち、目下人民元為替相場メカニズムにはなお一部足りない点がある。それは主として、市場の需給を弾力的に反映できず、為替相場の資源配置のなかでの積極的作用が一定の制限を受けていることである。 |
| ・ |
この種の状況が作り出した結果は、人々の外為リスク意識を低下させたことである。企業が価格競争力に依頼しすぎることになり、企業が管理と技術面での刷新の力を弱め、企業が非価格競争力の面で、考慮が不十分であった。とりわけ資源を更に輸出製造部門と沿海地区に集中させ、産業と地区発展の不均衡を激化させた。 |
| ・ |
一部の領域に出現した投資過熱、インフレ圧力、資産バブル等の現象は、一つとして為替相場問題と密接な関連がないものはない。 |
| ・ |
アナリストは次のように認めている。目下の為替相場メカニズムで為替相場が長期に不変なため、人民元外貨の金利差と人民元切り上げ期待で、域内企業と個人が外貨を国内に戻し、外貨を売り、はなはだしきはまだ投機資金が流入している。 |
| ・ |
為替形成メカニズムを改善し、為替相場を市場で更に弾力性あるものとすることは、既に中国経済発展で避けて通れない焦点となった。 |
| 問題三:基礎的な工作をどのようにうまくやるか |
| ・ |
人民元為替相場改革の着眼点は、為替相場形成メカニズムを改善することであり、単純に為替相場水準を調整することではない。 |
| ・ |
今後、人民元の為替相場形成メカニズム改革の目標は、主として為替相場コントロール方式を改善することである。人民元相場の弾力性を増すことである。更に徐々に為替相場形成の市場化程度を高めることである。最終的には、為替相場を合理的で均衡の取れた水準での基本的安定保持を実現することである。(2005年5月27日付け『経済日報』) |