上海経済圏は上海市と蘇州市を楕円の2つの焦点として成長、拡大している。両市の経済力を一人当たりベースで比較してみると、下表のようになり、蘇州の経済レベルが上海に比較して決して遜色のないものであることが見て取れよう。
蘇州はGDPにおいては、上海の4割程度である(細かくは2002年上海5408.8億元、蘇州2080億元で38.5%)。上海が都市レベルで全国一であることは言うまでもないが、蘇州は上海、北京、広州、深圳に次いで第5位にあり、直轄市の天津や重慶よりも経済規模が大きい。成長率では蘇州は上海より3.6ポイントも高く14.5%を記録している(2002年対前年度比)。経済構造においては、上海が金融・商業都市として第三次産業を主力にしている(第一次産業:第二次産業:第三次産業の比率が1.6%:47.4%:51.0%)のに対して、蘇州の方は新興工業都市として第二次産業(工業)をリーディングセクターにしている(同4.4%:58.2%:37.4%)。そして、一人当たりGDPは、米ドルに換算して蘇州は4317ドル、上海は4910ドルで、蘇州は上海の9割弱(87.9%)のレベルにある(戸籍人口による計算)。全国都市ランキングでは深圳、広州に次いで上海が第3位、蘇州が第5位にあるが、蘇州の隣の無錫は実は第4位に位置している(36151元=4368ドル)ことを知っておくべきであろう。
外資導入においては、蘇州は開発区の建設に力を入れ、外資誘致力は上海に迫る勢いである。2002年の蘇州の外資契約額は100.7億元で上海に5.1億元及ばないが、実際利用額においては48.1億ドルでわずか2.2億ドル少ないだけである。
| 経済指標 |
単位 |
上海 |
蘇州 |
蘇州と上海との相対比 |
| 一人当たりGDP |
元 |
40646 |
35733 |
100対114 |
| 一人当たり財政収入 |
元 |
16506 |
4981 |
100対331 |
| 一人当たり一定規模以上工業総生産額 |
元 |
58015 |
59531 |
100対 97 |
| 一人当たり社会消費小売総額 |
元 |
15254 |
7757 |
100対197 |
| 一人当たり平均賃金 |
元 |
23959 |
15924 |
100対150 |
| 都市住民一人当たり可処分所得 |
元 |
13255 |
10617 |
100対125 |
| 農村住民一人当たり純収入 |
元 |
6212 |
6134 |
100対101 |
| 一人当たり貯蓄額 |
元 |
36842 |
19942 |
100対185 |
| 一人当たり住宅面積 |
u |
18.1 |
17.4 |
100対104 |
| 一人当たり生活用電力 |
千kWh |
463.6 |
309 |
100対150 |
| 百人当たり移動電話 |
個 |
68 |
47 |
100対145 |
| 1万人当たり病院ベット数 |
個 |
63 |
22.1 |
100対285 |
| 1万人当たり医者数 |
人 |
33 |
18.4 |
100対179 |
| (資料)中国国家統計局ホームページ |
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