| 『朝河貫一 比較封建制論集』邦訳405ページ(『史苑』108ページ、3~4行) |
| 只独島津家系のみが、己の出自を誇らんためのみに、この背信、破廉恥の汚辱を憚る所なく頼朝の面上に投じた。 |
| 邦訳405ページ(『史苑』108ページ、10-11行) |
| 猶ほも久しきに亘つて弥が上に之を修飾しつつ、 |
| 『朝河貫一 比較封建制論集』邦訳427ページ(『史苑』141ページ、6~8行) |
| 再び論ずるまでもなく、従来の詳しい頼朝伝説が、嘘であったと白状せねばならぬ。更に苦痛な良心の呵責、再び他人の律儀を犠牲として根もなき自家の美名を買はんとする事であらねばならぬ。前には創物の将軍に不信義の汚名を寄せ今は進んで末路惨憺たる一王に冤罪の悲哀を加へたる。たとへ我は眼眩んで此無情を忍んでも、他人の賛同は期し得ぬであらう。 |